フルバランスアンプ (X_Under bar)

心地よい音を求めてフルバランスアンプを中心に自作しています。

2010年12月

私は父親の影響を受けて、小学4年生頃から電気に興味を持ちました。そして中学生になり、初めて手にした測定器がこのテスターです。このテスターは、父親が働き出して初めて貰った給料で買ったテスターとの事です。
 
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昔は、ラジオが高額でなかなか買う事ができなかったそうです。その為、秋葉原で部品を買い、このテスターを使いラジオを自作して近所の人に安く売って喜ばれたそうです。
 
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このテスターは、昭和24年製ですが今でも使えます。内部の写真が有りますが、右下の赤い部品がセレン整流器です。
 
父親は、6年前に亡くなりこのテスターは形見の品と成ってしまいました。

AES/EBUインターフェース用のパルストランス
 
AES/EBU用のパルストランスが有りました。接続方法も記載されており、何となく分かってきました。
 
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上記、ジェーピーシー社製のDA03ZFで有れば、トランスにタップが有り、110Ωと75Ωが使えるようです。DA03ZFの周波数特性が50MHzまで伸びていて、
このパルストランスも良さそうです。
 
TOS-Linkですが、TORX177(15Mb/s)はサンプリング周波数96KHzまでしか使えないようです。TORX142(25Mb/s)が、サンプリング周波数192KHzまで使えるのですが、製造中品のようです。
 
シャープ製のTOS-Link GP1FAV31RK0F も有りますが、伝送速度15.5Mb/sでした。
TOS-Linkに関しては、96KHz止まりです。

自作DACの入力部分の構成部品を決めてます。
 
入力は、TOS-Link同軸(coaxial)XLR(AES/EBUバランス)の3つを考えてます。
 
TOS-Linkですが、DACの場合はレシーバーになるので、RX176とRX178Aが在庫として有りました。
 
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在庫が計3個ですので新たに購入する事にします。ネットで調べるとTORX179が転送速度(0.1to12.8Mb/s)、TORX177が転送速度(0.1to15Mb/s)と速いようです。千石さんでTORX177が200円とゆうことでこれを使う方向で進めます。
 
同軸(coaxial)入力用のパルストランス(広帯域トランス)は、昔、共立さんで購入した2個と確かコイルメーカーに作って貰った6個が有りましたが、試作した6個に付いては仕様書がないのでピン配置が分からない状態です。また、24Bit 192KHzに使えるか疑問です。 
 
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そこでネットで調べると各社のパルストランスのレビューが有りましたので、これを参考に検討したいと思います。
取り合えず、S22083(NEWAVA TECHNOLOGY)857円、G509(タムラトランス)591円この2タイプを考えてます。

最後にXLR(AES/EBUバランス)ですが、業務用のディジタルオーディオ機器に使われているディジタルオーディオインターフェイスです。インピーダンスは110Ω。
さて、これはどの様に受ければ良いのか、パルストランスで受けるのかそれとも終端抵抗110Ωが良いのか、少し調査しないといけませんね。
 
製作スタートまで、まだまだ時間がかかりそうです。

OPアンプの音質
 
小型プリアンプで使用するOPアンプの音質評価を行いました。
 
  私が何時も使うOPアンプは、昔からあるSignetics社のNE5532なのでこの音を基準として評価してみました。評価ソースは、自分で録音した吹奏楽や鳥の声(環境音)等とCDです。
なお、このプリアンプは、DCサーボとバランス補正アンプ(エラーアンプ)を付けていますが、試聴をしている中で、バランス補正アンプを付けると、音が濁る現象があり、オシロで波形を確認したところ2MHz付近で異常発振をしていました。今回の音質評価ではバランス補正アンプは外して評価しました。
 
  個人的な評価ですので参考程度に見て下さい。また、オーディオ評論家ではないので、感覚的な言葉で書いてますので分かり辛いかも知れません。
 
  今回、評価したOPアンプは、NJM5532D、NJM4580DD、NJM2114DD、NJM072D、LME49720NA、OPA2134PAの6種類です。※全て2個入りOPアンプです。
 
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①JRC製-NJM5532D:
NE5532のJRC製です。音は、NE5532より低域の歯切れ良い。基本的には、オリジナルのNE5532と同じような音。

②JRC製-NJM4580D:
アキュの製品に沢山使ってます。番号からして4558系のOPアンプだと思いますが、NE5532より明るい音色。

③JRC製-NJM2114DD:
ネットで調べたところNE5532の改良品と有りました。音は、NE5532にパンチを利かせた感じ。

④JRC製-NJM072D:
FET入力で、かなり古いタイプに属すると思います。音は、NE5532より低域に伸びが無く、甲高い音。

⑤NS製-LME49720NA:
スペックを見ると、ひずみ率等かなりの高性能。音は、NE5532より音像くっきり、低域の歯切れ良い。

⑥BB製-OPA2134PA:
FET入力です。音は、NE5532より軽く明るい、でも低域は出ている。高域は滑らかで伸びている感じ。
 

試聴で、良いと感じたOPアンプは、LME49720NA、OPA2134PA、NJM2114DDの3種類で、迷いましたがこの小型プリアンプには高域の滑らかさでOPA2134PAにしました。LME49720NA、NJM2114DDも捨てがたい良いOPアンプだと思います。
 
今後、聴いてみたいOPアンプは、オールFETのBB製OPA2604です。良い音がしそうです。

アンプ作成時、信号ラインの内部配線材の選定で何時も悩みます。
 
昔は、インピーダンスの高いところはモガミ電線のNEGLX 2511(低容量シールド線)、インピーダンスの低いところには、NEGLX 2497を使ってましたが、共に音は良いのですがケーブル形状が太く扱い辛いので、現在は、昔オヤイデさんで購入した2芯のシールド線(単結晶状無酸素銅線)を使用してます。※製造中止品ですので、新しいシールド線を探さないといけません。
 
シールド線の使用ヶ所に付いては、信号ラインのインピーダンスとケーブルの長さで、シールド線にするか単線にするか決めてます。
 
信号ラインの長さが200mm以上ある場合はシールド線を使い、短い接続では撚り線か単線を使ってます。また、インピーダンスの高い部分は、外部からの影響を受け易いので、なるべく シールド線を使うようにしてます。
 
 
次に、ノイズについて、参考になるか如何か分かりませんが書いてみます。
 
ノイズ :
ノイズには、電界性ノイズ(静電誘導ノイズ)と磁界性ノイズ(電磁誘導ノイズ)の2種類のノイズが有ります。「静電ノイズ」、「誘導ノイズ」と良く言います。
交流電圧、電流の有るところには、静電ノイズ誘導ノイズは必ず発生します。これらのノイズは空中を飛びます。
 
シールド線にすれば、全てのノイズをカットできるのか :
普通のシールド線は、静電ノイズはカットするのですが、誘導ノイズにはあまり効果が有りません。
 
誘導ノイズをカットするには :
誘導ノイズをカットする方法として、珪素鋼板等の透磁率の高い材料でシールドする(トランス等に使ってます)。この材料を扱うのは大変ですので、もう少し簡単にできる方法はないか、「ツイスト」です。 信号ライン等の平行線をよる(ツイスト)だけです。誘導ノイズをカットする方法ではないのですが相殺効果があります。
下の絵を参考にして下さい。
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                                   <ウィキペディアより>

部品配置や配線 :
アンプの内部配線等で、電気的なループが形成される場合は、その面積をできるだけ小さくする。
回路や配線でできたループは、ループアンテナになりますので、ノイズを出したり受けたりします。このループの面積を小さくします。
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この辺を試行錯誤しながらアンプを作ってます。

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