自作DAC用の水晶発振回路
音質を重視したDACを作ると成ると、水晶発振器の検討も必要と成ります。
水晶発振器を作る上で回路も重要ですが、電源の安定度と低ノイズである事、そして、発振回路から各デバイス(DAI、DAC)へのパターンの引き回し、インピーダンスマッチングが取れている事、DACのクロックは、高周波回路に成りますので、ただ、繋げただけではダメです。
発振回路のデバイスに付いても、低雑音のトランジスター等を使う必要が有ります。そのため、今回はディスクリートで組む事にしました。
水晶発振回路には、色々な回路がありますが、無線機関連で良く使われるC/Nの良い「クラップ発振回路」で構成したいと思います。
三つ回路を考えて見ました。
<図1>


<図2>


<図3>


図1は、2段目のバッファ回路から1段目の発振回路に帰還を掛けて安定度を増してます。
図2は、発振回路と2段目にFETを使った回路で、FETの高入力インピーダンスを利用した回路です。
図3は、クラップ発振回路の出力の取り出し方により歪みが違う説明の図です。 1段目の発振回路のソースから出力を取り出す方法が一般的ですが、ゲート側から取り出した方が、発振器の歪みは少ないそうです。
この辺も、シュミレーションで確認したいと思いますが、シュミレーションモデルをネットで探さないと進められません。
また、問題は発振器のジッターを評価するスペアナが無い事です。