フルバランスアンプ (X_Under bar)

心地よい音を求めて

2011年06月

ユニット全体の調整を行いました。

終段のバイアス調整は、調整VRがセンターに有ることを確認して行わないと、FETに大電流が流れFETを壊します。私の場合は、電源(FETの電源)にヒューズ2Aを入れていますので、大電流は流れません。これで、何回助けられたか分かりません。
 
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調整は無事、終了致しました。バイアス電流500mA、かなり安定していて、1時間ほど通電して10mA~20mAの変化でした。オフセット電圧は10mV位で、問題ありません(写真右側のテスターです)。
もう一台作らなければ成りません。これも上手く行くでしょう、たぶん。

放熱板にアンプユニット(入力増幅段アンプ)を取り付けてみました。
チャンネルごとに、ユニット化する予定です。 MOSFETの取り付け方法はメーカーのやりかたを、真似してみました。(MOSFETは、半田付けされてますョ) 配線材も少なく良い感じです。
 
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次のステップは、ユニット全体の調整です。

増幅部のユニットが完成いたしました。

増幅度も計算通り40dBでした。 オフセット電圧が5mV位。今のところ異常発振はしていません。
 
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抵抗は、何時もの様に、タクマンの音響用金属皮膜抵抗を使用しました。
コンデンサーは、ニチコンMUSE、裏側パターンの配線材は、モガミの2497が無かったのでモガミの無酸化銅線を7本撚り(ハンドドリルを利用して撚りました)を使用しました。
基板に貼ってある赤、白、黄、緑のシールは、ヒューマンエラー防止に、最近貼っています。電源の極性を間違うと、一発でおしまいですから。100円ショップで買いました。
 
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あと、パワートランジスター等を放熱板に付けるとき、熱抵抗を下げるため、白いシリコングリスを塗りますが、沢山塗ると熱抵抗が逆に上がりますので、適度に塗った方が良いです。
たまに、見かけるのですが、放熱用のシリコンラバーにシリコングリスを塗っている人いますが、必要ないと思います。シリコンラバーは、熱抵抗が高いので、出来れば雲母(マイカ)板の方が熱抵抗が低いです。シリコングリスが手に着いていやだと言う人は、デンカシートなどもあります。白色のシートです。
色々と試すと良いと思います。 良い情報が有ったら教えて下さい。

アンプ初段の差動増幅器は、特性の揃ったFETを使う必要が有ります。
今回使用するFET(2SK170/J74)は、以前ダイデン商事で選別品10ペアーを購入したFETが有りましたので、このFETからまた選別して使用します。この部分で温度ドリフト特性が決まりますので、慎重にFETのペアーを選びます。
 
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現在、選別ペアー品を購入できるのはW通商しか有りません、たぶん。選別の許容差に問題を感じる時も有るのですが購入してます。何時も多めに購入して自分でペアーを組み直してます。
  
次に、ペアーのFETを瞬間接着剤で、接着します。そして、FETを熱結合します。熱結合には、3Mの銅箔テープを帯状に切りFETに巻きます。銅箔は、時間が経つと変色しますので、今回、スミチューブを被せました。なお、この加工を行うと、2SKか2SJか分からなくなるので、FETの頭に白ペイントで印をつけます。今回、2SKに白ペイントしてます。
※オーディオ用の小電力FETは、ドレイン(D)とソース(S)を入れ替えて使用しても問題無く動作します。ドレインとソースが同じ構造だからできるみたいです。パワーFETや高周波用のFETはダメですよ。
※3Mの銅箔テープは便利です、はさみで簡単に加工できます。
 
カスコードで使用するTrですが、こちらもペアーを組ます。そして、ペアーが分からなく成らないように、スミチューブを被せ白ペイントしてます。カスコードのTrは、特に接着や熱結合の必要は無いと思います。
今回作成するアンプは、2段増幅のバッファー無しのファナルはMOSFETとなります。2段目のTrも選別ペアー品を使用します。こちらは、製造中止品で、選別ペアー品です。これも昔私が再チェックしたTrです。在庫は、これで終わりです。壊さないように使わないといけません。
 
次は、仮レイアウトです。今回、希望するユニバーサル基板が購入できなかったので、大き目の基板を切て使用する予定でしたが、レイアウト図を書いている中で、小型の基板でも行けそうな感じですので、基板を変えました。 上手く行けそうです。
 
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フィルムコンデンサーは、外側の電極(導電箔)が誘導ノイズを受け易く成りますので、こちら側をインピーダンスの低い方に接続します。
内側は、誘導ノイズを受け難いので、こちら側をインピーダンスの高い方に接続します。
 
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インピーダンスの高い部分は何処か?アンプの入力がインピーダンスが高く、アンプの出力がインピーダンスが低いのでこれに合わせてコンデンサーの極性を合わせます。
ここで注意して頂きたいのは、コンデンサーの極性を合わせると音が良く成るのでは無く、外来のノイズを受け難くくするために行います。

また、このフィルムコンデンサーの極性については、色んな考え方が有るようです。
真空管では、高圧側に巻き終わり電極(外側の電極)をつなげる。または、外側電極に高圧を掛けると、不要な電界を作ってしまい空中のチリを吸着するので、外側電極には、高圧を掛けない。正反対の内容?
 
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考えてみて下さい!

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