CDやプリアンプにトランジスタ式のミュート回路がよく採用されています。

これは、前回のミュート方法B案になると思います。
このようにトランジスタのコレクタとエミッタを入れ換えて使っている回路をよく見かけます。
初めて見た時、回路が間違っているのではと、思ったことがありましたが、トランジスタ式ミュート回路も色々と事情が有るようです。
このようにトランジスタのコレクタとエミッタを入れ換えて使っている回路をよく見かけます。
初めて見た時、回路が間違っているのではと、思ったことがありましたが、トランジスタ式ミュート回路も色々と事情が有るようです。
トランジスタ式ミュート回路に使うトランジスタは、ミュート専用のトランジスタを使う必要があります。
◆ミュート専用のTR(トラ技より):2SC3326、2SC4213、2SD2144、2SD2704
◆ミュート専用のTR(トラ技より):2SC3326、2SC4213、2SD2144、2SD2704
何処が違うかですが、トランジスタの構造がコレクタ側とエミッタ側で同じ構造で、エミッタとベース間電圧(Vebo)の耐圧が高い、リバースhFEが大きくON抵抗が小さい物が、ミュート回路に使用できます。
何故、コレクタとエミッタを入れ換えて使うのかですが、逆に使うとトランジスタのON抵抗が少なくなるそうです。
何故、コレクタとエミッタを入れ換えて使うのかですが、逆に使うとトランジスタのON抵抗が少なくなるそうです。
実際の使い方は、以下のようになります。

電源は、プラス電圧とマイナス電圧が必要となります。(電圧は、信号電圧より高めの電圧が必要です)

これは、ミュート回路がOFF状態のときミュートのトランジスタが問題を発生します。
交流信号は、プラスとマイナスの信号でできています。そのためミュートOFFの時にトランジスタのエミッタにマイナス電圧(約0.6V以上)が加わった時にベースとエミッタ間で電流が流れ、信号波形のマイナス側の頭がカットされてしまいます。
そのため、ミュートOFF時にトランジスタのベースにマイナス電圧を加えて、ベースとエミッタ間で電流を流さないようにします。
回路図に入っているコンデンサは、アンプからの直流カットのためのコンデンサです。
基本的には、ミュート回路には、直流を流さない事が重要です。
直流を流すとミュート時の切換ノイズが増えます。
基本的には、ミュート回路には、直流を流さない事が重要です。
直流を流すとミュート時の切換ノイズが増えます。