オーディオケーブルを自作されている方も多いと思いますが、バランスケーブルに使われているXLRコネクタについてです。
XLRコネクタのハウジング部分(筐体)は金属でできていて、このハウジング部分をグランド線(シールドのアミ線)に接続するべきか浮かせるべきか悩むことがあります。
先ず実際にノイトリックのXLRコネクタのインサート部分を見てみると。
この写真ではコネクタのハウジングに接続(接触)出来るようインサート部分に端子が付いています。
単純に考えるとハウジングはグランドに接続した方がシールド効果でノイズに対して有利になるように思います。
問題はグランドループや接続機器筐体からのノイズです。
XLRケーブルのメス側及びオス側のハウジングをグランドに接続するとXLRケーブルの前後に接続される機器内部のグランド状況によっては、グランドループを形成してノイズを発生したり、また接続機器筐体から出るノイズを拾ってしまう可能性もあります。
特にデジタル機器はノイズを多く含んでいるので注意が必要です。
そのへんを考慮すると、「LXRケーブルのハウジングはグランドに接続しない」方が良いと考えます。
・ ・ ・ インサートに有る端子は使わない
実際に購入したケーブルを確認したところ、インサート部分にあるグランド接続端子には何も繋がっていませので、ハウジングはグランド接続されません。 (2019年4月に購入したCANARE製BC03-B)
昔購入したケーブルのコネクタ (メス側) はグランド接続されています。 (購入時期不明??)
補足:
これは一般家庭のオーディオシステムに限定します。
PA等のプロの世界は?です。
なお、環境によってはハウジングをグランドに接続した方が良い場合があると思います。
その時はメス側のハウジングだけをグランドに接続して下さい。