昨年より話題の旭化成の高性能DAC AK4499EQを昨日Digi-keyから購入してしまいました。
高性能だけあって値段も高価格。w
■ AK4499EQ

画像は、旭化成さんからお借りいたしました。
AK4499EQ:
前回はESSのES9038PROの Quad(4個使い)で、ハイレベルのDAC(DA1)を作る事ができました。
また、追加でNOS(ノン・オーバー・サンプリング)の機能を追加して、音の鮮度が更に増しクリアーな高次元の音を再生できるようになりました。
頒布基板のDACとしては、最高レベルだと思っています。
今回は、旭化成のAK4499 EQで攻めてみたいと思います。
このDACはESSのES9038PROを意識して開発された国産のDACです。
AK4499EQの主な仕様:
最大サンプリング周波数/分解能:PCM 768kHz/32-bit DSD 22.4MHz/1-bit
S/N比 (SNR):134dB (Mono mode: 140dB)
歪み (THD+N):-124dB
サウンドカラーディジタルフィルター:6種類
従来まで旭化成のDACは電圧出力方式でしたが今回は電流出力方式です。
電流出力方式に最適化したローディストーションテクノロジーにより低歪 -124dBを達成とあります。
まあ、歪み特性だけで音質の事は語れませんが、AK4499の性能を何処まで引き出せるかが腕の見せどころです。
AK4499の技術的なポイント:
・データシートの頭に Premium Switched Resistor 4ch DACと有ります。 抵抗切換方式、従来のDACと方式が違うの?
・旭化成のDACは、電源が弱いように感じます。
過去のDAC AK4495やAK4497の電源に容量の大きめな電解コンを入れないと低い周波数でノイズが悪い傾向にあります。
・差動出力の電流がp-pで1チャンネル当たり72.8mAとあります。
ES9038PROと同じようなI/V変換回路を考えないといけません。
AK4499のデータシートでは、OPアンプOPA1612を推奨した回路が掲載されています。
このOPアンプは、レール・ツー・レール出力でオープン・ループ・ゲイン130dB、駆動電流±30mAですので、ぎりぎり使えます。
このへんのOPアンプを使わないと、スペックで謳っているS/Nやdistortion(歪)を確保できないと思います。
まあ、高スペックを求めるならば、このOPアンプ(OPA1612)でも良いでしょう。
スペックではなく音質を最優先で考えた場合は、違ったアプローチが必要と私は思います。
・次に「OPIN」端子と「IOUT」端子です。(下記の図を参照願います)
OPIN : Common Voltage Input pin
IOUT : Currnt Output pin
OPアンプの出力からDACに戻している端子のような、どのような処理をしているのか?
抵抗切換方式に関係があるのか、それとも出力レベルを監視して出力レベルの精度を上げているのかですね。
このデータシートを見ますとAK4499はOPアンプ使用を基本に考えたDACのようです。
また、追って報告します。