真空管アンプでは珍しいことではありませんが、半導体で無帰還のアンプを作るのには、「温度での安定性」、「SP端子のオフセット電圧」などの問題を解決しないといけない点が多くあります。
話しは、無帰還アンプではなく負帰還(NFB)アンプです。
無帰還に拘る方もおられますが、これを使わない手はないと思います。
では、帰還を掛けた場合(使った場合)は、何処の部分までその恩恵を受けるのか下の図に示しました。
点線で囲っている部分について説明してゆきます。
入力側のコンデンサ(C1)や抵抗(R1、R2)のグループと、出力側のコンデンサ(C2)や抵抗(R5、R6)のグループは、負帰還(NFB)ループの外側ですね。
この部分は帰還の恩恵を受けません。
そして赤色の点線、NFB量を決めるNFB抵抗(R3、R4)です。
実はこれも帰還の恩恵を受けません。
従って、これらの部品は、歪みやノイズに対して良い部品を使う必要があると言うことです。
特にNFB量を決定するNFB抵抗(R3、R4)は、良質な物を使う必要があります。