やっとプリアンプが完成
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途中で基板を追加変更した関係で遅れました。
ケースに無理やり基板を詰め込んだ感じです。

【このプリアンプの仕様】
XRL入力:3
RCA入力:1
※入力にFETバッファ・アンプ有りと無しをコネクターで変更できる。

XRL出力:2
※出力の位相切り換えができる。

アンプの利得:10dB
※NFBの抵抗が無かったので、今回は10dBで設定しました。
最終的には12dBか15dBに設定する予定です。

入力インピーダンス:10kΩ
出力インピーダンス:51Ω

DC電源電圧:25V
※2ch独立電源とした。

【プリアンプ部】
オールFETのフルバランスアンプ。
※今回、2種類のアンプを作りました。

タイプ①は、
1段目が2SK170/2SJ74、2SK246/2SJ103のカスコード回路、2段目が2SK246/2SJ103を2組で使用したカスコード回路、終段が2SK213/2SJ76のソース出力

タイプ②は、
1段目が2SK170/2SJ74、2SK246/2SJ103のカスコード回路、2段目が2SK246/2SJ103のフォールデッドカスコード回路、終段が2SK213/2SJ76のソース出力

【電源部】
電源は、差動増幅回路を基本とした回路で、基準電圧は青色LEDを使っています。
電源はこのほかに無帰還回路の電源を作成中です。

今回は、タイプ①の特性データを取ってみました。
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タイプ①のオープンゲインは約50dB、(50dB-10dB=40dB)帰還量を少な目にしています。

測定には、ANALOG DISCOVERY、FRAplus、コスモスADC(E1DA)、CrossOver DA1を使いました。
<周波数特性>
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周波数特性は、-3dBで約500kHz、電波の影響を避けるため、もう少し高域を落とした方が良いかもですね。周波数特性と位相特性とも合格レベルです。
また、1号機と2号機ともバラツキが少ないです。

<歪み特性 1kHzと10kHz>
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1kHzと10kHzは、同じ様な歪特性です。なお、測定系の最低歪率が0.04%~0.05%なので、実際の歪率はもう少し少なくなります。

<周波数に対する歪率>
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低い周波数が歪が悪い様です。

違う測定系で歪を測ってみました。
<1kHzの歪み特性>
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問題無い歪率です。

<100Hzと10kHzの歪み特性>
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こちらも問題無い歪率です。

入力部分です
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今回は、シールド線を使わないで、テフロン線を使いました。
ハムノイズは、拾っていません。これはバランスアンプの強いところです。

左側がタイプ①のアンプで、左側がタイプ②のアンプです。
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タイプ②のアンプは、もう少し位相特性の検討が必要です。