オールFETフルバランスパワーアンプがやっと完成しました。
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今回は、アンプ全体をブロック化した事で調整とケースへの組み込みが簡単に出来ました。
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10Wクラスのアンプだとブロック化した方が良い感じです。


前回より回路の定数を少し見直ししました。

【周波数特性】
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前回より若干高域を落としました。
入力にラジオ信号が入った場合とC負荷での異常発振対策も有ります。


【歪特性】
8Ω負荷:
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4Ω負荷:
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歪特性は、少し悪くなっています。
これは、増幅部分のフォルテッドカスコードの電流を少し減らした影響だと思います。
ここの部分は再度検討が必要ですね。


【入出力特性】
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入出力特性から最大出力10Wと言うところですね。

早速音出しをしました。
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歪率が0.2%と、あまり良く無いので少し心配していましたが、全然問題無く綺麗な音で鳴っています。
真空管アンプと同じ歪率かなと考えます。
ただ、10W近くに行くと聴いていて歪んでいるなと分かります。
10畳くらいの部屋で通常の音圧であれば問題ないかなと思います。

今後、少し回路を変更した基板を試作する予定でいます。
これでもう少し歪が良くなるかなと期待しています。
フォルテッドカスコード回路の1段アンプですので如何しても増幅率を多く取れませんね。