ヘッドホン用バランス接続コネクターは、色々と悩みます。
以前こんな事を書いています。

2014/10/15:バランス型ヘッドフォンのコネクターの規格が決まっていない!

なんですね。
日本のオーディオメーカさんの対応が遅かったもんですから、色んなタイプのヘッドホン用バランス接続コネクターが出てきてしまいました。
統一されていませんので、今も変わりはありません。

その中でも音質的に良いとするコネクターが、株式会社 日本ディックスのPentaconn(ペンタコン)です。
ヘッドホン用バランス接続コネクタ(JEITA規格 RC-8141C)と言うことで、プラグ形状は4.4mmとなります。
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ヘッドフォンのコネクターには、φ2.5mm /φ3.5mm /φ6.3mm とありますが、ここにφ4.4mmが追加された感じです。


さて、このPentaconn(ペンタコン)、値段が凄く高いです。
OFC PLUG(プラグ4.4mm 5極): NBP1-14-001
Amazon ¥9,482

黄銅 PLUG(プラグ4.4mm 5極): NBP1-14-002
Amazon ¥4,548
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基板用:
PCB JACK(ジャック4.4mm 5極):NBA1-24-001
Amazon ¥5,093 / 千石 ¥2,200
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パネル用:
パネルJACK(パネルジャック4.4mm 5極):NBD1-14-001
¥5,144
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なお、ノンブランドのプラグが¥650~から有ります。
ノンブランドの中継ジャックが¥2,000~です。
これらは、Pentaconnでは無いです、ただのφ4.4mm 5極なだけです。ww

ところで、SONYさんは、PCB JACK(NBA1-24-001)をこのように使っています。
ジャックを別基板にして、線材でメイン基板(アンプ基板)に繋げています。
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これは修理での部品コストを押さえる賢いやり方です。
ポータブルアンプは、コネクター関連とスイッチ部分が良く壊れます。
特にヘッドフォンのコネクターがハンダ付けされてある基板の端子の銅箔の剥離が多くあります。
この部分を単独基板(独立基板)にして置くと、メイン基板(アンプ基板)の交換をしなくても済むので交換部品のコストと修理工数を減らすことができます。

SONY NW-WM1Z ¥299.880
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SONY DMP-Z1 ¥855,000
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今回、こちらを千石さんで購入しました。
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Pentaconnは、高すぎですね。

パテントが絡んでいるのでしょうね。
調べると、プラグにあります。
【特許番号】特許第6301559号(P6301559)
【国際出願番号】PCT/JP2017/017906

JEITA規格 RC-8141Cで、規定しながら特許で独占している。


皆さん、Pentaconn 使いますか?