フルバランスアンプ (X_Under bar)

心地よい音を求めて

Category: ヘッドフォンアンプ

ケースに入れ込み、完成しました。

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ヘッドホン出力は、4極XRLと5極4.4mmのコネクターを付けました。
4.4mmのPentaconn(ペンタコン)は、ケースへの取り付と方法が難しいので、使えそうな物を何種類か購入してその中から良い物を使っています。

【ヘッドホン用バランス接続コネクターはPentaconn(ペンタコン)】2020.10.19



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今回は、前に完成したプリアンプとデザインを合わせました。
ポイントはセレクター・ツマミとボリュウーム・ツマミで、使用したΦ44mmのツマミですが秋葉ではこの大きなツマミは売っていないようです。
以前、お店の人に聞いた話では大きい物は製造中止になったとの事です。
大きいツマミを使っている人がいないと言う事ですね。

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電源トランスは、写真の様に配置しました。
この配置でないとトランスが収まらなかったです。
基板とトランスがギリギリです、また、フロントのコネクターともギリギリです。

一番心配していたケースのフタを閉めた時のトランスからのノイズの影響ですが、耳で聴いた限りでは全然有りませんでした。
後日ノイズレベルを測定したいと考えています。


前回、ピンソケットの高さを計算に入れるのを忘れて、基板がケースのフタに当ってしまいました。
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その対策として、基板のスペーサーを10mmから7mmに変更し、それとコネクターを少し削りました。ピン側とソケット側で、トータル0.5mm位削っています。
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如何にかケースに収まりました。

リヤーパネルの加工も完了しました。
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この加工にも時間が掛かりました。
やっぱアルミケースの加工は大変です。

次は、基板とトランスの配置です。
トランスが3個ですので、かなり頑張らないと入らないと思っています。


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このヘッドフォンアンプも早とこ完成しないといけないと思いつつ時間が過ぎて行くだけです。
最後に書いた記事(5)が2020年の4月になります。
と言うことで、完成に向けて進めることにしました。

アンプのケースは、過去に作ったヘッドフォンアンプと同じ物を使う方向で考えていいますが、アンプ基板が思っていたよりも大きく、4連ボリュウームが入らない事が分かったので、作業はそこでストップした感じでした。

以前作ったヘッドフォンアンプと並べてみました。
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今回もスペース的に厳しい感じです。

4連ボリュウームが入らないので、電子ボリュームで進める事にしました。
下記の基板を試作しました。
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この基板は、水平配置出来ないので立にピンソケットで配置する事にしました。
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少し高さ方向が心配でしたので、ケースに入れてみましたが、電子ボリューム基板がケースから3.34mmはみ出てしまいました。(´・_・`)
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ピンソケットのピン側の高さを計算に入れるのを忘れていました。
今使っているスペーサーが10mmなので、これを7mmに変更すると、出っ張り0.34mmとなります。
さて、どうしましょうか。
基板を0.34mm削るかピンソケットを0.34mm削るかです。

ヘッドホン用バランス接続コネクターは、色々と悩みます。
以前こんな事を書いています。

2014/10/15:バランス型ヘッドフォンのコネクターの規格が決まっていない!

なんですね。
日本のオーディオメーカさんの対応が遅かったもんですから、色んなタイプのヘッドホン用バランス接続コネクターが出てきてしまいました。
統一されていませんので、今も変わりはありません。

その中でも音質的に良いとするコネクターが、株式会社 日本ディックスのPentaconn(ペンタコン)です。
ヘッドホン用バランス接続コネクタ(JEITA規格 RC-8141C)と言うことで、プラグ形状は4.4mmとなります。
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ヘッドフォンのコネクターには、φ2.5mm /φ3.5mm /φ6.3mm とありますが、ここにφ4.4mmが追加された感じです。


さて、このPentaconn(ペンタコン)、値段が凄く高いです。
OFC PLUG(プラグ4.4mm 5極): NBP1-14-001
Amazon ¥9,482

黄銅 PLUG(プラグ4.4mm 5極): NBP1-14-002
Amazon ¥4,548
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基板用:
PCB JACK(ジャック4.4mm 5極):NBA1-24-001
Amazon ¥5,093 / 千石 ¥2,200
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パネル用:
パネルJACK(パネルジャック4.4mm 5極):NBD1-14-001
¥5,144
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なお、ノンブランドのプラグが¥650~から有ります。
ノンブランドの中継ジャックが¥2,000~です。
これらは、Pentaconnでは無いです、ただのφ4.4mm 5極なだけです。ww

ところで、SONYさんは、PCB JACK(NBA1-24-001)をこのように使っています。
ジャックを別基板にして、線材でメイン基板(アンプ基板)に繋げています。
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これは修理での部品コストを押さえる賢いやり方です。
ポータブルアンプは、コネクター関連とスイッチ部分が良く壊れます。
特にヘッドフォンのコネクターがハンダ付けされてある基板の端子の銅箔の剥離が多くあります。
この部分を単独基板(独立基板)にして置くと、メイン基板(アンプ基板)の交換をしなくても済むので交換部品のコストと修理工数を減らすことができます。

SONY NW-WM1Z ¥299.880
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SONY DMP-Z1 ¥855,000
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今回、こちらを千石さんで購入しました。
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Pentaconnは、高すぎですね。

パテントが絡んでいるのでしょうね。
調べると、プラグにあります。
【特許番号】特許第6301559号(P6301559)
【国際出願番号】PCT/JP2017/017906

JEITA規格 RC-8141Cで、規定しながら特許で独占している。


皆さん、Pentaconn 使いますか?

新型コロナウイルス問題でAK4499 DACのファームウエアーの開発が進んでいな状態なので、こちらのヘッドフォンアンプを進めています。
早く新型コロナウイルス終息して欲しい!

今週、バランス型オールFETヘッドフォンアンプが聴ける状態まで組み上がったので試聴してみました。
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エージングは、12時間ほど行っています。
システムは、DAC ES9038PRO(Quad) ⇒ ボリュウーム(50kΩ/ 20kΩ) ⇒ ヘッドフォンアンプ ⇒ ヘッドフォン(MDR-CD900ST、MDR-Z1000) で試聴しました。
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ヘッドフォンアンプのファイナル段の石がMOS-FETなのか力強い低音が出ています。(トランジスターアンプと少し違う音です。)
高域は、若干キラキラした部分が感じられますが、聴いて行くうちに無くなるでしょう。
奥行きも試聴する曲によりますが良い感じです。

保護回路を追加して試聴しました。↓
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ファイナル段のMOS-FETのバイアス電流を15mA~60mAで変化させて試聴しましたが、一概に電流を多く流せば良いとも言えないようです。(放熱器の関係でバイアス電流は60mAが最大です。)
試聴する曲でも変わります。
クラシック系の曲では、バイアス電流を60mA流した方がクリアーで分解能の高いと言う印象でしたが、少し元気系のフュージョンでは、バイアス電流を15mAの方がパワフルに感じました。
因みに前回製作したヘッドフォンアンプのバイアス電流は15mAでしたが良い音でなっています。
今回は25mAで設定する事にしました。
また、二種類(50kΩ/ 20kΩ)のボリュームを繋ぎ替えて聴いてみましたが、微妙ですが20kΩの方が音がクリアーな感じがしました。

アンプをケースに入れるとまた音は変わります。

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