フルバランスアンプ (X_Under bar)

心地よい音を求めて

Category: 製作のhint

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XLRコネクターはRCAコネクターに比べ大きく場所を取ります。
特にアンプ等の裏側、奥行でスペースを取ってしまいます。
奥行のスペースがある場合は良いのですが無い場合は困ります。
そこで長さの短いXLRコネクターを調査
日本国内では標準的なコネクターしか無かったので何時ものAliExpressで探してみました。

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写真の一番左側が標準のXLRコネクター(NEUTRIK製)で、長さは実測で72.5mm有りました。
左から二番目のコネクター、長さは実測で57mm (送料込みで304円)
三番目のコネクター、長さは実測で53mm (送料込みで353円)
四番目のコネクター、長さは実測で43.6mm (送料込みで512円)

長さが短くなる毎に値段が上がります。
以下は各コネクターの構成部品です。

【57mmコネクター】
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構成部品は、標準のXLRコネクター(NEUTRIK製)とほぼ同じです。


【53mmコネクター】
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こちらは、ケーブルを締めて抑え込む部品が有りませんのでケーブルの取り回しに気を付けないと断線する可能性が有ります。ケーブルは横の穴から出ます。
コネクターのお尻のフタがネジ込み式なので組み上げる時にケーブルがよじれる構造になっていて少し問題が有ります。あまり良い構造では無いです。


【43.6mmコネクター】
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こちらも【53mmコネクター】と同じで、ケーブルを締めて抑え込む部品が有りません。
コネクターのお尻のフタはネジ込み式で無く六角ネジで止める方法なので、ケーブルがよじれる事は無いです。
ケーブルは横の穴から出ます。


実際にケーブルをハンダ付けするとこんな感じです。
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ケーブルが横出しのコネクターは奥行スペースに対して有利ですね。
少し値段が高いですが、お薦めは【43.6mmコネクター】品です。



アンプ等を自作する時に良く使う「ターミナルブロック」ですが、時間が経つと緩んで線材がターミナルから抜けてしまう事がたまに有ります。
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そこで、「フェルール端子」と「フェルール用圧着ペンチ」をAmazonで購入してみました。
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フェルール端子は、線の太さに合わせてプラスチック製の絶縁カラーの色が違います。
この絶縁カラーは、接続するコネクタ(ターミナル)の穴に必要以上入り込まない様にするストッパーの役割も有ると思いますが、この絶縁カラーが邪魔になる場合が有ります。

今回、アンプのスピーカターミナルに使ったのですが、絶縁カラーが邪魔で、フェルール絶縁カラー無しの物を何時ものAliExpressで探したとこ、良いのが有りました。

こちらは、「銅フェルール端子」として売っていました。
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またこちらは、「銅管コネクタ」として売っていました、値段は銅フェルール端子の二倍ほどします。
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今回、銅フェルール端子をスピーカの線材に使ってみました。
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スピーカターミナルのネジを締めた感じでは、かなり良い感触で締める事が出来て、線材を手で引っ張っても抜けなかったです。
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フェルール用の圧着ペンチが少し高いですが、使えるTOOLだと思います。
ただ、この端子を使う事による接触抵抗の増加が有るのかなと思っています。
メッキされていない「銅管コネクタ」の方が接触抵抗が低く良いのかも知れませんね。
あと、かしめた端子の穴にハンダを流し込む方法も良いかもです。


AliExpressで、小型の安いライン・トランスが有ったので買ってみました。
ED8は、面実装タイプの小型トランス
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EI14トランスが¥410、ED8トランスが¥1,200、各5個(送料込み)の値段です。
かなり安いです。
600Ωと言うインピーダンスは案外と使うのが難しいトランスでもあります。
このライン・トランスの使い道は、アースラインを分離出来るのでデジタル系のアナログ出力が良さそうです。
他の使い道としては、二次側の中間タップを利用して アンバランス ⇒ バランス 変換に使えそうです。
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写真では、比較用にサンスイ(橋本電気)のST-71を入れています。
大きさは、ST-71が一番大きくて次がEI14、一番小さいのがED8です。
ライン・トランスの良い物は1万~3万ほどしますので、性能は如何なんでしょうか?

特性が気になるので測定してみました。
測定には、ANALOG DISCOVERYとFRAplusを使用。
以下の様にブレッドボードで配線して測定。
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※ 比較としてST-71も測りました。

□ ST-71の周波数特性 □
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低域と高域共にかなり良い特性です。低域10Hzで-1dB、高域100kHzで-2dBです。


□ EI14の周波数特性 □
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基準目盛りがずれていて少し見にくいですが、10Hzで-3dB、高域100kHzで-2.5dBです。
ST-71より低域が少し悪いですがOKレベルだと思います。


□ ED8の周波数特性 □
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こちらは、10Hzで-10dB (20Hzで-6dB)、高域100kHzで0dBです。
低域は悪いですが、高域ではこのED8が一番良い特性です。-3dBで350kHzです。


次に、各トランスの歪特性を測ってみました。
トランスの負荷は、受け側のインピーダンスを10kΩとして10kΩの抵抗負荷としました。
□ 1kHz:負荷10kΩ □
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青色のST-71、黄色のEI14、緑色のED8とも同じ様な特性です。


□ 100Hz:負荷10kΩ □
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入力レベルが大きくなると小型形状トランスの歪が増えています。


□ 10kHz:負荷10kΩ □
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3つとも同じ様な歪特性です。


以上のような結果となりました。
3つの中で、ED8の低域の周波数特性が少し悪いのが気になります。

最初にも少し書きましたが、600Ωと言うインピーダンスは少し扱い難く感じます。
例えば、オーディオの出力に繋げた場合、600Ωが負荷と成りますので出力レベルが下がるのと600Ωは負荷としては少し重たいと思います。
ライン・トランスをドライブ出来るアンプで有れば問題無いですが、ひ弱のアンプですと新たにアンプを追加する必要が有るかと思います。

こちらも時間をみて使って行きたいと思います。


行方不明だった、小型のVUメーターが出てきました。
パーツボックスの奥にしまい込んでしまい見つからなかった。
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以前ブログに乗せた内容です。
VUメーター可愛いので買ってしまいました【2014/10/28】

1,400円で購入したんですね。

バックライトを点灯させたところ。
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このVUメーターのバックライトは、細長い豆電球が使われています。
10V~12Vを供給しますが、10Vで電流は約45mAほど流れます。
電力は、10V×45mA=0.45W になります。
省エネを考えて、この電球をLEDに変更する事にしました。

分解するとこんな感じです。
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真ん中の細長いのが電球です。

交換する光源は、ユニバーサル基板に3mmのLEDを3個ハンダ付けして完成です。
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LEDの色は、手持ちの白色の高輝度タイプを使っています。

点灯させると、こんな感じに仕上がりました。
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LEDの指向性が強いのと、色が白いので、電球色のLEDを使いたかったですね。
チップ型LEDを使えばもう少し光が拡散されたのかなあと思っています。

VUメーターを2個並べてみました。
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最後にLED点灯時の電力ですが。
電力は、8V×1.5mA=0.012W と、電球の0.45Wと比べるとかなり小さいです。





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アンプ等を自作して行く中で、ケース加工が一番手間と時間を取られています。
中でもXLRコネクターは、穴の形状も大きく、ステップアップドリルやリーマを使って加工しておりますが、加工が大変でした。
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そこで、ユニカ製の超硬ホールソーメタコアトリプル(MCTR-24)を購入してみました。
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XLRコネクターの穴径はΦ24mmと少し中途半端な穴径なのでホールソーの在庫が無く入手までに少し時間が掛かってしまいました。
ユニカ製のホールソーは、値段が高いのですが、良い製品と聞いていたので、このホールソーを選んで購入した感じです。

練習もしないで、一気に穴を開けましたが、上手く開けることが出来ました。
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仕上がりも良く、加工時間も短縮できて、購入して良かったですね。
ACインレットの角穴は、相変わらず加工が大変です。

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